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楽天がバルサと4年257億円契約、海外へのブランド戦略に見える先とは?

2016年11月17日

名門サッカークラブチーム「バルセロナ」は、楽天とスポンサー契約を締結したことをクラブ公式サイトで発表しました。楽天市場のショッピングサイトの低調が目立っていますが、楽天はこの先、どのような戦略に打ってたつのでしょうか?

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カタール航空から楽天のロゴへ

今までバルサのスポンサーといえば、カタール航空で、胸のロゴにはカタール航空であったが、今後は楽天のロゴへ変わることになります。バルセロナの会長である、バルトメウ氏は、「若くてモダンで技術のある楽天とともにクラブとして大きくなりたい」と語っていますが、海外の反応は様々。

  • RAKUTENってなに?
  • 企業ロゴのない時のユニフォームが懐かしい
  • この企業、金持ってる
  • アジアの事業が衰退してるから、欧州に力を入れるみたい
  • カタールよりマシじゃない?

など、まだまだ楽天の海外の知名度はなく、今回を機に、楽天は海外戦略を大きく打ち出すにはチャンスだったのかもしれない。それにしても、これまで、海外戦略においては、ことごとく失敗してきている楽天が、今後目指すのはブランディングであることには間違いありません。

三木谷氏のコメント

今回の契約に関して、三木谷氏は、オフィシャルサイトで下記のようなコメントを残しています。

「このようなパートナーシップの機会を得られることを、大変嬉しく思います。楽天の世界でのブランド戦略を強化するだけでなく、FCバルセロナの『イノベーション パートナー』となることで、新たなイノベーションの枠組みを作っていくパートナーとなることを楽しみにしています。世界のサッカー界をリードするバルサ独自のプレースタイルやプロフェッショナリズム、目標に向かって最後までやり遂げる力、若手育成に対する姿勢など、楽天とバルサに共通する価値を基に、今後ファンの皆様に喜んでいただけるよう、取り組んでまいりたいと思います」

楽天グループは国内において、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)クラブチームの「ヴィッセル神戸」とプロ野球団の「東北楽天ゴールデンイーグルス」を運営しています。今回のFCバルセロナとのパートナーシップにより、グローバル規模で、企業ブランドの認知向上と、スポーツ・文化の振興・発展に寄与することを目指します。

 引用:http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2016/1116_02.html

当然のことながら、やはり海外戦略と視野に、バルセロナのスポンサー契約に踏み切った様子。楽天が目指す世界戦略とはいったいどういうことが考えられるのでしょうか?

楽天のコミュニケーションサービス「Viber」が鍵

楽天は2014年に『Viber』買収し、格安スマホ『楽天モバイル』開始など、通信・コミュニケーションサービスを強化してきました。今ひとつ、『Viber』の買収については、安く買収できたと、実際、楽天のイベントなどでも、公言していましたが、それほど、メリットを受けていないような印象でしたが、この『Viber』が今後、この契約の一番のキーポイントになることは間違いないでしょう

今回の契約に合わせ、楽天のコミュニケーションサービス「Viber」が、FCバルセロナのコミュニケーション公式チャンネルに採用されるという。

実際どのようなプラットフォームになるのかが気になるところですが、間違いなく、コミュニケーションツールとしての『Viber』を強化していくことには間違いない様子。

楽天市場としての楽天の方向性は?

楽天市場のショッピングサイトについては、現状、衰退傾向にあることは間違いありません。「モノが売れない時代」に突入してきており、今後の楽天については、情報サービスを強化して、さらに、海外事業へと踏み込んでいきたいのは間違いないでしょう。その恩恵が楽天市場のショッピングサイトに反映されれば良いのですが・・・。すでに楽天に出店している、もしくは楽天に出店予定である企業、担当者の方も、楽天本体が行っているように、自社のブランディングが必要になってきます。楽天市場内での戦略については過去記事でも紹介させていただきましたので、ぜひご参考いただけたらと思います。

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最後に

楽天は、現状とても苦しい局面に立たされていることには間違いありません。日本ではAmazonに比べて「ダサイ」と言われている楽天も、世界にとって「クール」な楽天に、イメージチェンジを図ることはできるのでしょうか?

楽天流

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